このところ、ずっとミュージカルの音楽を作る機会に恵まれていて、とてもありがたいなと思っています。
演技と重なる劇伴音楽の制作では、「自分のための作曲」と比べて、とても不確定な要素が多く、修正も日常茶飯事です。
いろいろ経験できて楽しかったりするのですが、、、
今回は「こういうことで修正になるんだ」と、あらためて認識したことを書いてみようと思います。
演技は生き物です!
私は「演劇は生き物だ!!」と固く信じていて、曲の制作はLINEなどを使いながら、常に状況を把握しながらやっていますが、もしかして
「これは、劇伴音楽制作には付き物なんですか?」
「避けて通れない”RPGのアレ”みたいなものですか?」
ということがありましたので、少し紹介します。
演技の方向性が変わる?
生き物ですので、その場その場で演技が違ってくることはよくあります。
それとは別に、稽古をしている最中に方向性が変わってくることもあります。
そんな時は、制作途中であっても曲を最初から考え直します。
小手先でなんとかしようと思ったこともありましたが、綺麗さっぱり作り直す方が、精神的にも楽でした。
歌詞の変更
歌詞も練っていくうちに、最初に教えていただいたものと変わってきます。語尾とか。
歌の方向性はそのままなので、メロディーのリズムを修正しながら対処します。
どうしても字余り状態になって、ブレスの間合いも少なくてバタバタした感じになるときは、ワンコーラス付け足してみたりしました。
役者さんが交代制!?
リアル打ち合わせで顔合わせした役者さんのファーストインプレッションって、すごく強くて、そのイメージで曲書いたりするんですが「別の方がやることもあるので」ってなったりすることがありました。
それぞれに個性の強い方々が多いので、場合によってはフレーズを歌いやすいものにしたりとか・・・
それとも、無難な選択をするのか・・・
全てが自分の思うようには制作できないってことです。
尺を変えて欲しい
演技にBGMつける場合、タイミングが合いづらいことがあります。
「前回の稽古のときより、もうちょっとゆったりと演技したほうがいいみたい。だから曲を伸ばして・・・」こんなことは日常茶飯事。
テンポを変えてみたり、フェルマータっぽいのを使ってみたり、一瞬の間を入れてみたり、フレーズ繰り返してみたり・・・頑張ります。
まだまだ、これから
まだまだ少ない経験値ではありますが、いろんな壁にぶつかりながらも無事に上演・リリースにたどり着けています。
忍耐強いご依頼者さまには、感謝の気持ちでいっぱいです。
最高のステージになるように頑張っていますので、どうか優しく見守っていただければ嬉しいです。
そしてあまり変更がないと、もっと嬉しいです(笑)・・・
BGMご依頼をお考えでしたら、ぜひご相談ください。永遠に待ってます。
こちらの記事は、以前別サイトで書いたものを加筆修正したものです。